ふっ、いいよ。
わかったよ。自分でかたずけてやろーじゃないか。
私はカツカツとまど際まで行き、カラカラと音を立てながら窓を開ける。
そして、いまだに百合さんの啜り泣く声が聞こえるケータイを中庭にある噴水目掛けてぶん投げた。
ケータイは見事な縁を描いて噴水へと音を立ててダイブ。
「・・・・・・・・・・」
因みに参考のために言っておこう。私は防水なんて生きな装備を施したケータイを買った覚えはない。
「・・・・・・・・・・・。」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
沈黙があたりを包み込む。

