「…………」
「…………」
「「「「「……………」」」」」
・・・・・・・・・・。
「いつものだ」
「あ、紫苑。今日の夕飯ってなに?」
「カツカレー!!!」
「うおっ!! げ、元気だなぁ。珍しい」
返事を聞いた瞬間に雪治がいつものように話しだす。
これは昔からこうだった。
自分で言うのもなんだが百合さんは私のことを超がつくほど溺愛している。
だから私が二・三日いえを空けると必ず泣きながら電話。
そして、私たちは急ピッチで仕事を終わらせ帰る。これ定番。
嬉しいよ。確かに嬉しいんだけど…………若干、恐い。
『だって、だって…わたしの可愛い可愛い桜ちゃんに会えないなんて…拷問だわっ!!!』
「旦那で補ってください
『いやっ!! 桜ちゃんじゃなきゃやだっ!!!!』
でも、私は百合さんに会えなくても良いからゆっくり仕事がしたいんです。
しかし、そんな私の悲痛な思いは百合さんには届かず、いやいやと返事をされるばかり。
うーん、どうしよう。
考えがまとまらないので近くにいた奴らに視線だけで助けをもとめると……………

