あの後いったい何があったのだろうか。
大地に脅迫され、雪治と美言が登場し一月に闘志を燃やす。
えっと、それからなんだっけ?
そういえば・・・大地と雪治がすごく親しげだった。
悶々とそんな事を考えていたら部屋のドアが開いて輪廻が入ってきた。
「おはよう。気分はどう?」
「ん」
まだ眠気が抜けきっておらず短い返事を返してしまう。
眠い。
「あんた相変わらず朝苦手なのね」
輪廻は苦笑いしながら台所に行き何かを作り始めた。
カチャカチャと食器をさわる音がした後、久しぶりにかぐいい匂いがしてくる。
「どうぞ」
「・・・・・・」
私はそれを無言で受け取りコクリと飲む。
久しぶりに飲む味はどことなく懐かしい感じがするな。
「うまい」
「それはどうも」
輪廻が持ってきたのはコーヒーだった。
昔のとくらべると少し苦い気がするが・・・これもこれで美味いな。
輪廻はコーヒーを煎れるのがとても上手。

