でも、思いだそうとすると違うナニカがそれを遮る。



そのナニカをあざむくかのようにポツリと言葉が漏れた。



「ダメだ」

「え?」



嫌だ。言ってはいけない。


思い出してはいけない。


私に、

お前に、


それを言う権利は
ソレヲ言うケンリは


""ない""