みんなが口々に祝いの言葉をくれた。
「ありがとう。でも、まったく嬉しくないんだ。ごめんな♪」
「んなに、爽やかに言われても困りますって!もっと気持ちこめて!」
「むり」
「なんすかそれ!?」
李音の中でも一番年下の照がノリ良く話しかけて来たのでそのノリに合わせて答えてみたがすぐに力尽きて素に戻った。
するとそんな会話にみんながどっと笑う。
楽しい。そう感じる瞬間だ。
「ごめんごめん。お詫びといっては何だが宴会にでも参加していきなよ。一月が喜ぶから」
私がみんなを会場に促すと李音の皆は「タダ飯〜!」だの「よッしゃ〜!!」だの叫びながら移動していった。
そして私はそんな彼等をみて思わず吹き出してしまった。
「おい、お前も早く来いよ。さっさと一月さんとめてくれないと困るしな!」
「あ〜、悪い。百合さんに頼んどいて。私はもうちょっとぬけるから適当にごまかしといてね」

