涼兄の言う勝負とは、





“合コン”





である。



大学生になってから急に合コンに行き始めたバカ。



しかも、全部バカ兄が幹事。




ホント、呆れた人…。





……って、待ち合わせの時間に遅れるっっ!!!!




「バカ……じゃなくて涼兄、行ってくるわね!」




陰で“バカ"と呼んでいたので、つい口に出してしまった。



それは、涼兄にも気付いていたようで……。



妖艶な笑顔でこっちに近付いてきた。




「フッ…。とっても素敵なあだ名だね?梓ちゃん…」




ゾク…ッ!!



背筋が凍るかのようにゾクゾクした。




「おっと…。待ち合わせの時間に遅れる…。梓は?」



「あっ!!早くしなきゃっ!!」




こんなバ……涼兄に構ってる暇無いんだった!!



慌ててご飯を完食し、鞄を手にした時



とんでもない衝撃が起きたのだ。