陽奈と別れて家に向かってる最中、佐々木さんが帰り道と違う道へ向かっているのに気付いた。 「佐々木さん…。 どこ行くんですか?」 「いや、せっかくだからちょっと寄り道をね。」 機嫌良く答える佐々木さんに、もう…と膨れると、はははっと笑われた。 「今日来てくれて嬉しかったから。 やっぱ舞ちゃんは俺の癒しだわ。」 自分の気持ちを自覚してからそんな事言われると、苦しくて仕方なかった。 誰にでも言うくせに。 おっ着いた! 車を停めて出てみると、一面に広がる夜景。