「ホントに良かった」
秦がぼそっと言う
「これ返す」
あたしはさっきまみから受け取ったノートを出した
「は?!何でお前が?!中見た?」
超焦ってる秦の姿に思わず噴き出す
「お前何笑ってんだよ!」
「いや
そんなに大事なことでも書いてあんのかよ」
笑いすぎて傷が痛い
「別に大したこと書いてねぇよ!」
あたしは真剣に秦を見た
「ありがとう
いろいろ心配してくれて」
「えっあぁ・・・
ホントに無事で良かった」
「うん」
お互いに黙り込んだ
でも嫌な空間じゃなかった
何もしゃべらなくてもいい気がした
桜の総長で良かった
紅花に行って良かった
ありきたりな感想なのかもしれない
でも素直にそう思ったんだ



