桜舞う



「じゃあ一度事務所に戻るわ

幹部の人たちが波夏の報告待ってるから

廉も空也たちに言っておきなさいね」


「あぁ」



まみ以外のみんなが視界から消えた



「プレゼントあげる」

まみがそう言って何冊かノートを差し出した



「何これ?」


表紙には“琉桜の軌跡”って書いてある


「この間たまり場で見つけたの

書いてるのは秦

そんなかっこいい題名だから

何書いてあるのかと思ったらほとんどが波夏のこと」




「は?」


まみから1冊を受け取って開く


ちょうどあたしが紅花に送り込まれた日だった




『嵐が紅花に行った


いくら嵐でもあそこは夢紅と花園しかいないし心配


なんかあったら絶対に許さない


とにかく何もなく乗り切ってほしい』



「秦口には出さないけど桜の中で誰よりも波夏のこと心配してるよ」


「うん」




なんだかすごくうれしかった



秦に想われてるって気がしたんだ