海☆恋





あっと言う間にいなくなるのだからこのまま誰とも

付き合わない方がきっと幸せなのだろう。



そして、私を思ってくれる人にしても。


私は、自分の靴箱の蓋を開けた。



バサバサバサ



一気に手紙が何通も落ちてきた。



「キャッ!」



私は、いきなりの事に驚き尻餅をついてしまった。



「立花!」



その時後ろから私は、声をかけられた。


私は、嬉しそうに後ろを振り返った。



その声が私の大切な親友の声だったから。



「未来!」



未来は、私の方に走り寄った。



「立花ったら相変わらずモテるわね~!これ全部ラブレターよ。」



未来は、床に散らばってしまった手紙を拾い始めた。



「モテたくないわよ、みんな本当の私を知らないし

それに……………私といても幸せになれないわ。」



私は、少し未来から視線を外し下を向いた。



「立花…………そんな事言わないで…………立花がいなくなるなんて私は嫌よ?」



未来は、寂しそうに私を見つめた。



「ごめんね?もう言わないから。」



私は、未来を安心させようと少しニッコリ微笑んだ。



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