さくらんぼなあたしと王子様

普段なら絶対、こんなに

近くで人の顔をマジマジと

見ることなんてないから…、

それに雛斗もいつもより

もっと、かっこよく見えちゃう

から見入ってしまっていた。

ハンカチで汗をトントンとふいて

あげるときに、 

雛斗の薄く開かれた口から

漏れた熱い息が手にあたった。

「………っ!」

びっくりして思わず

叫びそうになってしまった…。