さくらんぼなあたしと王子様

その後は、体が桜羅くんに集中

しちゃってまわりの人たち

のことを気にする余裕がなくなった
のだった。

「あれから、話しかけてくれなくなったから寂しかった…。」

ビクッ!!

図書室に入った途端、素にもどる桜羅くん。

「ぷ。あたり。」

素の桜羅くんを目の前にあたしは、

ほっとしていた。

…図星だったから。