本人のいる前で、ヒソヒソと。 たまにチラッと凉の顔を伺いながら話を続ける。 聞こえてきた内容には、私が何故と疑問に思ったことの答えが混ざっていた。 凉と彼女が、別れた理由だ。 隣で話していた子達から聞こえてしまったのだ。 「ねえ琉生、本当なのかな…?」 「わかんない…。」 何一つ、私にはわからなかった。 何が本当で、何が嘘なのか。