その話が凉にとっていいものでないことも、察しがついた。 しかも、なぜか思い浮かぶ内容はただ一つ。 "彼女と別れた" 「日野、彼女と別れたらしいよ。」 なんで、という言葉が頭を駆け巡る。 だって数日前まで嬉しそうに、彼女にあげるプレゼントのことを考えていたのに…。 「ちょ、琉生聞いてる?」 「あ、うん。聞いてるよ。そりゃびっくりだね。」