そんなことを思っていた時。 女の子達の黄色い声が辺りに広がった。 何かあったのだろうか。 「かっこいいーっ!」 「ちょー似合ってる」 「なんか、彼女さんともお似合いだよね」 女の子達の視線を辿ってみる。 その先にいたのは、凉とお祭りの時に会った彼女さんだった。 二人は、あのどこかのおとぎ話に出てくるお姫さまと王子さまの格好をしていた。 みんながいうように彼はとてもかっこよくて。 不覚にもキュンとしてしまった。