それからの道のりは、ほとんど無言だった。 なんて声を掛ければいいかわかんなくて。 なにを言っても結局は凉を傷つける気がした。 密かに期待なんて、 抱いてた私がバカだった。 私がずるい子だから、天罰が下ったんだ。 凉の心にはあの子しか居なかったから。 ゴールが近づいてくると、今まで繋いでいた手は どちらからともなく離された。 やっぱり君はずるい。 期待させといて、 簡単に突き放す。 私が勝手に期待なんてしてるだけなんだけどね。