お昼、坂本ではないクラスの友達とご飯を食べている凉に声をかける。 「凉。あのさ、放課後少し時間ある?」 目を少し大きくして、驚いたような表情をしながら、いいよと言ってくれた。 「ありがとう。じゃあ、教室で待ってて。」 声が震えそうになるのを必死に耐えた。 それからの授業なんて、頭に入って来なかった。 考えるだけで頭がパンクしそうで。 視界の端に映る凉の姿と、時計を交互に見ながら午後の授業が終わるのを待った。