私に真剣に向かいあってくれた坂本の姿をみて、自分も逃げてちゃダメだって思った。 答えはいらないなんて傷つくことを恐れてちゃ終わらせることも出来ないから。 いつもより少し早い電車に乗ると、珍しく席に座ることが出来た。 駅に来るまでに冷えきってしまった体には、車内はとて暖かく感じた。 また、さっきと同じことを考える。