すぐに彼女は驚きの表情をみせた。


さっきまで泣いていたのは嘘だったのかと問いたくなるほど、早口でまくしたてる。



「えっ、本当に言ってる?
本当に諦めるの?

いや、琉生が嘘でこんなこと言うはずよね。


…本当に?」



目を見開いて、一人でツッコミまで入れてるなこさん。

見てて笑いそうになるのを必死に堪えた。



「本当だよ。」



まだ信じられないといった顔で私をみる。


それも無理はない。



だって、6年間も片想いしてたんだから。