俯く私に言う。 「琉生。私は、絶対に裏切ったりしない。」 見上げたなこの目は真っ直ぐで、綺麗で。 一点の曇りもなくて。 信じたいと思った。 「ありがとう…なこ。」 そんなときに休み時間の終わりを告げる、チャイムの音が鳴り響いた。 それでもお互い動こうとしない。 「琉生が話してくれるなら、授業なんてどうどもいい。」 「いいの…?」 「うん、だから全部吐き出してよ。」 その言葉に、また涙が溢れた。