元々、彼女には好きな人が居て、片想いだった。 でも………その片想いの彼には彼女がいて。 そのことを知った凉は、彼女に"利用してもいいから"と言って付き合い始めた。 でもそんな関係に耐えきれなくなった彼女の方が、凉に別れを告げた。 「カッコ悪いよな、 ……向こうには好きな人がいるのに。 でも、それでも良かったんだ。利用されたって良かった…。 なのにあいつは、もうそんなこと出来ないって。」 凉は今にも泣き出しそうな表情をしていた。