これは早く手を打たないとまずい・・・。

そう思ったあたしはなんとか印を組むと術を唱える。

「~~~~、縛!」

「くっ・・・」

見えない鎖で縛られたように動かなくなった彼。

その衝撃であたしを締め付ける力が弱まった。

あたしはなんとかそれから解放されると、指に符をはさむ。

「我、陰陽を操るもの。この呼びかけに応え、火を噴け。火竜!」

その言葉で現れた火竜が彼に向かって火を噴く。

けれど、誰かによって邪魔をされてしまった。

「先輩方・・・」

彼の前に立ちふさがった2人の陰。

あたしは困惑しながらも彼らも調伏することに決めた。

そこから壮絶なバトルが繰り広げられた。


「はぁ・・・はぁ・・・」

30分後。立っているのはあたしだけ。

「なんとか、勝ったけど・・・あたしも傷だらけ・・・」

まだデュークを調伏できてないのに!

でもやるしかない・・・。

光君との約束もあるもんね。

あたしはデュークと向き合った。