「俺、慧達ん家行ってみたいな」
「無理。お前は嫌だ」
ヒロの言葉に慧が全力で嫌がっている。
あたし達は笑いながら寮に帰った。
「で・・・なんで当然のことのようにいるの?」
あたしは後ろを振り返ってそう言った。
「慧と琉生兄はともかくなんで皆がいるのかな?」
「え?そりゃ、下で売ってる弁当より佳音の手料理の方が旨いし」
そんなこと言ったら作ってる人に申し訳ないよ・・・。
「はぁ・・・作ればいいんでしょ・・・」
あたしは結局皆の分のご飯を作ることになった。
「お昼だしなぁ・・・」
あたしはいろいろ考えた結果、そうめんにした。
皆は美味しそうに食べてくれるから嬉しい。
「ごちそうさまでした」
皆は食べ終わると、それぞれくつろぎ始めた。
一応あたしの部屋なんだけどな・・・。
あたしは皆を放置して宿題を始めた。