佳き日に






だってまさか、治るとは思っていなかったのだ。
一生このままだと。

わけも分からずボロボロ涙が出てきた。

それでもロールケーキを食べる手は止めない。

泣きながらロールケーキを丸かじりする男。
はたからみれば変な奴だろう。

わかってはいたが、涙も食べることも止めることは出来なかった。


これじゃ、激辛インドカレーは食べられないな。


口についたクリームをぬぐいながら、閏はそう思った。