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死ぬ、そう確信し、撃たれたと思った。
銃声も聞こえた。
だが、痛みはない。
琴はまだ死ななかった。
代わりに、琴に銃を向けていた男がグラリと傾き、倒れた。
頭を撃たれている。
血が溢れ出て、道路に赤い染みが広がる。
助かったのか、と琴はそこでようやく実感する。
それと同時に助けてくれたのは誰だろう、とも思った。
閏が狙撃でもしてくれたのだろうか。
顔を上げると、目の前にいたのは意外な人物だった。
「桔梗?」
桔梗が座り込んでいた。
肩から血を流し、力が入らないのか右手に持っている銃は今にも落ちそうだ。


