佳き日に




[7]





足がジンワリと暖かい。
目がチカチカする。

目を開けると、太陽の光が雲の隙間から差し込んできていた。
琴はまだ重たい瞼を無理矢理持ち上げ伸びをする。

ボキッと、どこかの骨がそんな音を出したが気にしたら負けだ。

首をゆっくり回し、辺りを見る。

滑り台が付いている遊具に、ブランコ。

琴が座っていたのはパステルカラーに彩られたベンチだった。
ぼーっとしたままの頭では上手く状況を整理できない。


「俺、なんで公園にいるんだし。」

琴のその呟きに応えるように頭上でカラスがカァ、と鳴いた。
それに続いてバサバサと音がしたので飛び去ってしまったのだろう。

カラスのおかげではないが、琴の頭は段々覚醒してきた。
散歩しようと思って公園に来ていたんだ。
そしてベンチに座ってどこかの幼稚園児が砂の城を作るのをぼんやりと眺めていたら、眠ってしまったのか。