「まぁ、あれですね。人を好きになるキッカケなんて些細なことですね。」
「年齢的にはセーフ、アウト、どっちだし。」
相変わらず疲れた声で琴はそう呟く。
二十一歳と十六歳。
どうなんでしょうね、と閏は暫し考えたがめんどくさくなる。
「セウトってやつじゃないですか?」
「だからどっちだし!」
ギャーギャー喚く琴を無視し閏は皿を片付け始める。
琴は少し心配しすぎだと思う。
雪はああ見えても公私はキチンと分けられる人だ。
何にも危惧を感じることなどないはず。
あ、でも「俺に年下好きの素質があったなんて自分でもびっくりだ。」なんて言われたら何て返そう、と閏は少し笑みをこぼした。


