「ちょっと待ってくれ。今その制服の画像送る。」
「が、画像まであるんだったら自分で調べられないんですか?」
「俺の携帯はネットに繋がってないんだ。」
雪先輩新しい携帯買ったほうがいいですよ、と言う前に電話が切られ、雪からメールが届いた。
女の子が写っていた。
16歳くらいの黒髪の子だった。
パソコンを開いて調べようとした時、あれ、と閏は思った。
急いで雪に電話を掛ける。
相手はすぐに出た。
「早いな。」
「雪先輩。この子の学校は御学高校ですよ。制服自由な所です。」
「制服自由なのか。よく分かったな。」
「そこで、雪先輩に質問があるんですが。雪先輩は今、福島県にいます?」
「あぁ、そうだ。」
「奇遇ですね。僕も今、福島県にいるんですよ。」
「警察からの仕事でか?」
警察から殺せと依頼を受けたメモリーズが、福島県にいるのか?雪の質問はそう意味してる。
「琴も一緒ですよ。」
「閏と琴の二人が駆り出されるなんて、相手はそんなに手強いのか?」
「多分、手強いでしょうね。」
閏はそう答えながら、1枚の写真を見た。
仕事を受けた時に警察から渡されたものだ。
街の喧噪の中を歩く2人の少年の横顔が写っている。
一人はツンツンとした髪。
もう一人は毛糸の帽子をかぶっている。
両方とも黒髪で、双子に見えないこともない。
「つい最近、関東の方で有名になった2人ですよ。今一番勢いがあるって言われている。」
そう言っただけで雪は誰のことだか分かったようだ。
「鉛丹と桔梗か。」
警察が高いお金を払って閏と琴に依頼するだけあって鉛丹と桔梗は有名なようだった。


