[2]
待ちに待った、というわけでもない勉強会。
柳琥珀が勉強を教えてくれるという約束だが、おそらく桔梗が質問することに琥珀が答える、という形になるのだろう。
場所は雪が指定してきた。
駅前の、勉強スペースが確保されているフードコート。
人が多い場所であれば鉛丹と桔梗も迂闊に手を出せないと思ったのだろう。
甘いな、と鉛丹は思った。
休戦協定を結んでいる今、柳田琥珀に危害を加えることが出来なくても、情報を集めるのは協定を破ることにはならないだろう。
そう思って、隙あらば盗聴器を仕掛けようと思っていたのに。
「・・・なんでお前がいるんだよ。」
「お前たちが協定を破らないか見張らないといけないんだ。」
待ち合わせ場所に来た琥珀の隣には、怠そうな雪がいた。


