佳き日に



「人が多い場所って、具体的にはどんな場所がいいんですか?」

雪は少しの間キョトンとした顔で閏を見つめていた。

だが、すぐ我に返り答える。

「ゆっくり話せる場所がいい。出来るだけ開けた場所で、例えばカフェなんかのあの外にある席。」

「テラス席ですか?」

「そう。それだ。」

どんどんと計画が出来ていくのを、何も分からない琥珀はただ見ているしかなかった。

「でも、その状況じゃ鉛丹と桔梗は多分琥珀さんに手を出してきますよ。人が多くても、音を出さずかつ目立たずに人を殺すことなんて容易いですから。」

毒殺とか、閏のそう呟いた言葉に琥珀は背筋が寒くなった。