発射場を見ると、すでに宇宙船の周囲に白煙がのぼり始め、今にも飛び出しそうである。
部屋の中は静まり息を凝らして全員が発射場を見ている。
テン、ナイン、エイト、セブン、シックス、ファイブ、フォー、スリー、ツー、ワン・・・
轟音を轟かせ、宇宙船が飛び発ってゆく。
「ウイング・ツウ・スペース」
のアナウンスが流れ、拍手と大歓声の中を上昇していく。
人々の期待を乗せて、白い尾を残しながら、どんどん加速されてゆく。
やがて宇宙船は雲の合間を突き抜けてゆき、あっという間に肉眼では見えなくなってきた。
ここからは望遠レンズの捉えた映像が映し出されいる大型スクリーンを見るしかない。その大型スクリーンに映し出される映像も、すぐに小さくなってゆき消えていった。
飛び去った方角に目をやると、遥か水平線に向かって白い航跡だけが残っている。
宇宙船が映像でも捉えられなくなって十数分後、発射の余韻が残っている観客席にアナウンスが流れた。
「ただいま冥王星調査船カロン号の発射は、成功いたしました」
「カロン号は成功です」
繰り返し放送され、またまた拍手と大歓声が起こる中、観客たちは誰彼なく横の人と握手をしている。観客席は興奮のるつぼであった。
由紀たち三人も興奮し、感激して、由紀が
「見に来てよかった」
と言っている。その横で理絵も
「すご~い、感激」・・・
「絶対、すご~い」
と独り言を言っている。
部屋の中は静まり息を凝らして全員が発射場を見ている。
テン、ナイン、エイト、セブン、シックス、ファイブ、フォー、スリー、ツー、ワン・・・
轟音を轟かせ、宇宙船が飛び発ってゆく。
「ウイング・ツウ・スペース」
のアナウンスが流れ、拍手と大歓声の中を上昇していく。
人々の期待を乗せて、白い尾を残しながら、どんどん加速されてゆく。
やがて宇宙船は雲の合間を突き抜けてゆき、あっという間に肉眼では見えなくなってきた。
ここからは望遠レンズの捉えた映像が映し出されいる大型スクリーンを見るしかない。その大型スクリーンに映し出される映像も、すぐに小さくなってゆき消えていった。
飛び去った方角に目をやると、遥か水平線に向かって白い航跡だけが残っている。
宇宙船が映像でも捉えられなくなって十数分後、発射の余韻が残っている観客席にアナウンスが流れた。
「ただいま冥王星調査船カロン号の発射は、成功いたしました」
「カロン号は成功です」
繰り返し放送され、またまた拍手と大歓声が起こる中、観客たちは誰彼なく横の人と握手をしている。観客席は興奮のるつぼであった。
由紀たち三人も興奮し、感激して、由紀が
「見に来てよかった」
と言っている。その横で理絵も
「すご~い、感激」・・・
「絶対、すご~い」
と独り言を言っている。

