暗く暗く……落ちていく。
時計から落ちた時のように。


景色は上へ上へと流れていくのに、体はその場に寝ているかのように何も感じない。


……俺、死んじゃったのかな

そういう思った瞬間、視界がガラリと変わり、俺は本当に寝ていた。


え!?

体を起こすとそこは夢に出てきた時計の前。

じゃあ…ここは夢の中なのか?

しかし何かが違う。
不気味な雰囲気が薄い。


ああ…霧がないんだ。