「そりゃあ……そうでしょう。天使だ悪魔だのを使役している訳ではないでしょう」 「あー、それがあったか…」 「はい?」 俺は肩を下げて、身を戻す。 「ジュダスのところにそういう、天使だの悪魔だのがいたら、俺の考えは通らないなって」 「……」 レイモンドはモノクルをいじり始めた。 レイモンドの思考が始まった合図だ。 「……多分、それはないと思います。そんな力があるのなら、わざわざ軍を率いる必要はないでしょう」