「誰も血を流さないなんてことは不可能です」 「俺たちだけでどうにか出来ないのかよ?」 「……」 それが出来るなら苦労しませんよと、小さく聞こえた。 しばらくモノクルをいじり、唸りながら考えている。 「……一騎討ち」 「あ?」 「一騎討ちですよ。それで兄さんを負かすことが出来れば、誰もが認めるでしょうね」 兄さんの負けを。誰一人傷付くことなく。 そうレイモンドは締めくくった。