英国喜劇リトレイス

エルヴィスは、意外にも少し驚いた後、ニンマリとして俺を見た。

「それなら、決まってるな。俺はレイにつく」

「あ? 俺が言ってることと何が違うんだよ!」

「お前は俺を上に立たせたいんだろが!」

「あ…」


そうだ。
そんなことも言ったな、確か。

「ディゼル! 自分で言ったこと忘れんなよ!」

「あ?」

イアンの叫びに、俺はハッとして思い出した。

「人員貸してくれるってだけだったじゃねえか!」