彼はポケットからスタンガンを取り出すと、それを勢いよく私に当てた。 ――バチバチッ 「――っ!?」 薄れていく意識の中、私は今起こった事を信じられずにいた。 通り魔が―――そんな、嘘だよね? 「今見つかるのは、俺にとって不都合なんだ。だから……少し寝てろよ」 その声を聞いたのを最後に、私の意識は途切れた。