「はぁ、はぁ、はぁ……。良かった、非常口だ…」


私は非常口の扉を開いた。


「あーあ…見つかっちまったな……」


私の方へ振り返り、返り血の飛んだYシャツを風になびかせ、右手にナイフを持った彼は言った。