しはらく並ぶとついに私達の番となった。
「一番前だ!」
「ラッキーだね♪ 」
ジェットコースターは二人乗りだった。
私と雪君が隣同士に座る。
うわっ、ち、近いよぉ〜!
思っていたよりも狭く、かなり密着している形で座っている。
私がそんなことを考えてわたわたしていると、安全レバーが降りてきていよいよ出発のようだ。
「発車します。 安全レバーをお確かめになってください。 なお……」
アナウンスが終わると発車のブザーが鳴った。
――ガタンッ ガタンッ
ゆっくり、ゆっくりと上へ上っていく。
「ち、ちょっと高過ぎない!?」
まだ動き始めたばかりなのだが…下を見ると人が豆粒のように小さい。
「大丈夫だって! ほら、もう落ちるぞ!!」
雪君がそう言ったかと思うと、体が急に傾き勢いよく下へと急降下した。
「キャ〜〜〜!!」
両手を上げながらどんどん落ちて行くと、今度は3回転が待ち構えていた。
この後、終始ひたすら私が叫び続けていたのは言うまでもない。

