初雪恋〜あの日をもう一度君と〜



遊園地に着くと冬休みのせいなのか、大勢の人でにぎわっていた。


「うわっ 予想はしてたけど結構混んでるな」

「うん。 どこからまわる?」

「真白が行きたいとこでいいよ」

「またぁ!? 昔からそう言っていつも私が選んでたじゃん! 雪君が行きたいとこに行こうよ!」

「いいんだよ、真白が行きたいとこは俺も行きたいし」

「…本当にいいの?」

「あぁ。 どこがいい?」
「じゃあね…あれがいい!!」


私は少し奥に見えるジェットコースターを指差した。
何十メートルもある高さから落下したり、ぐるぐると回転したりしていてすごく楽しそうだ。

ここからでも絶叫の声が聞こえる。


「おっ、いいな! やっぱり最初はジェットコースターだよな!」

「うんっ!!」


私と雪君はノリノリでジェットコースターへと向かった。