あの日、雪君の命を奪った人がいる。

私が見つけないとなんの意味もない。


『…取り乱してすみません。』


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いえ。

あなたの気持ち良く分かるので。



…探す真実はあなたにとって悲しいものかもしれません。


それでも探す覚悟があなたにはありますか?



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悲しい真実かもしれない。
それでも……。


『あります!絶対に見つけます。』


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良かった。

あなたならそう言うと思っていました。


…今日はもう遅いです。

明日のためにも早く寝た方が良いのでは?


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「嘘っ! もうこんな時間!?」

明日の準備何もしてないのに!!


『ありがとうございます、おやすみなさい!!』


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明日はあなたにとって大変な1日になると思います。
でも、決して真実から目をそらさないでくださいね。

私はいつでもあなたを見守っていますので。


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明日が大変な1日になる?
どうしてそんなことが分かるんだろう…。


それに…『いつも見守っている』って?


まるで、未来に起こることを知っているみたい。


…知っている?

なんで?


「あ〜もう!考えても分かんないことは仕方がないし、さっさと寝よっと!」


私はそのままベッドへとダイブをすると、すぐに眠気が襲ってきた。


私はまだ知らなかったんだ。


この時、また重要な手がかりになること…明日自分に降りかかる試練が訪れることを。



しばらくすると夢の世界へと引き込まれていった。