「じゃあ…明日の10時、時計台前な」

「うん!楽しみにしてるねっ」

「…何かあったらちゃんと言えよ?お前、なんでもすぐ自分の中に溜め込むタイプだから」

そう言うと雪君は私の頭をポンポンと優しく撫でてくれた。

やっぱり、さっきの声聞かれてたかな…

でも……


「ありがとう」

雪君は「また明日」と言うと窓の外の闇へと消えていった。