雪君は先に保健室を出ると2階の方へ歩いていった。

「雪君?待って!」

「あ、ごめん。お前が怪我したりして忘れてたけど、忘れ物取りに行くんだろ?」

「う、うん」

「一緒に行くから早く教室行くぞ」

そう言うと今度はさっきよりもゆっくり歩いてくれた。