やっと冬も終わって、あたたかい春。

もう立てて、喋れるくらいまでに成長した。

そんなある日、はじめて稚里と出会った。

他の子と遊ぶ気配はまったくない。

それどころか、誰も近寄らせないようなオーラを放っていた。

だからか、みんな稚里に近寄ることはなかった。

…あたし以外は。



「ねぇ、せんせ?なんでちぃちゃんにはだれもちかよらないの??」

「ん?…どうしてかなぁ…」