干からびた魚のような透を突いて、笑いながら聞いてみた。 「うん。それがどうかした?」 『いえ…。あなた達のような族なのかな、と気になっただけです』 「俺らみたいなって?」 あたしは透を突くのをやめて、琴音の手を握って立ち上がらせた。 そんなあたしの行動を、みんなが不思議そうに見つめた。 『さぁ?なんでしょう♪』 「おい、どこ行く気だ?」 『帰りまーす。それじゃ♪』 ダッシュで屋上を飛び出して、素早く教室にあるカバンを持って学校を出た。