「稚里!!」

「もらったぁあ!!!」



もらった?何を?

……なんて言ってる場合ではないですね〜

あたしはそのまま男に腕を切りつけられて、倒れた―――…フリをした。



「んなっ!?!?」



そのままバク転をして、男の顎を蹴った。

おー脆い脆い。ハハッ



「ぐはッ」



そしてバタンと倒れる男。

あー終わった終わった。さぁて、と…。



『どうやったらその顔が苦痛に歪むかな…?』



ニヤリと口の端を吊り上げ、拾ったナイフを男に向けた。