どうして狭い世界で、あんなにしなやかに動けるのだろうか。 隙を一つも見せずに、 相手の急所を的確に突く。 まるでその判断力は機械のように精密で。 でも動きは蝶のようにヒラヒラと舞う。 ……まったく不思議な子だ。 「アイツ…すげぇな…」 「いつもへらへらしてるけど…」 「ほんとに…強かったんだ……」 みんな驚きのあまり、唖然としついる。 まぁ、無理もないだろう。 いつもへらへらしてるらしいし。 ……あれは、稚里の無意味の防衛本能だ。