−琴音 side−



稚里はグラウンドの中心に走って行った。



「(もう…いつも無茶苦茶なんだから…)」



でも、怪我して一番に心配するのは暁斗くんだと思う。

いくらオッケーを出したからと言っても、内心は心配しているだろう。

お転婆な稚里だからね、心配事が尽きないし…。



「あれっ?琴音、稚里は?」

「あそこだよ」



グラウンドを指差せば、透は驚いたように目を見開いた。



「はぁ!?何考えてンだよアイツ!?」

「え、もしかして…ケンカに混じりに行ったの!!?」