『うん…。暁斗、出ないよね?』

「出ないと思うなぁ〜」



ケータイ、かけたら出てくれるかな?

ポケットに入れていたケータイを取り出して、暁斗にかけた。

3コール目くらいに、暁斗が出た。



《稚里…?》

『あ、暁斗?お疲れ』

《ああ。…どうした?》

『…あのね?』



スッゴク言いにくい!!

だってなんか電話だといつもの倍、声が色っぽく聞こえる…!



『女子の最後にあるケンカ、出たいなぁ…って思うんですが…』



あ、しまった!自然と敬語になった!