不思議そうな顔をしてあたしを見つめる暁斗。 『何でって…。みんな暑い暑い言ってるから』 「バイク乗りゃ風当たるから涼しい」 『……まぁ、確かに』 「うだうだ言ってねぇで乗れ」 『ハイ…』 最後は絶対暁斗に丸められるっていうね…。 別にもう慣れたからいいんだけど。 ていうか、透達先に帰っちゃったし…。 ここに4人しかいないよ! 「ちゃんと捕まってろよ」 『はーい』 隼人が先に行って、その後ろを暁斗は着いて行った。 あー…確かに風が当たって涼しい…。