「さっさと帰ろうぜ!」 暑さのせいか、悠人と透はバイクに乗って帰る気満々だった。 …あ、そういえば。 『ねぇ、暁斗?』 「ん?」 あたしにヘルメットを渡して、暁斗はバイクに跨がる。 エンジンをかけると、一際大きな音をたてる暁斗のバイク。 『抱き付いてて暑くない?』 それは琴音にも聞こえて、乗ろうと足を上げて止まった。 ……パンツ見えちゃうよ、琴音。 「は?」 『だからね?密着してて暑くない?って』 「…別に暑くねぇけど。何で?」